
「ありがとう」= Thank you. というのは誰でも知っている英語フレーズですね。
でも、基本フレーズである thank you に少し言葉をつけ足したり、全く別の表現を使ったりすれば、様々なニュアンスで「ありがとう」の気持ちを伝えることができます。
丁寧な「ありがとう」や友達同士で使うようなカジュアルな「ありがとう」、感謝感激の気持ちを伝える「ありがとう」など、色々なお礼の言葉を一緒に勉強しましょう!

ついでにオーストラリアならではの「ありがとう」も紹介するよ!
フォーマルな場面でも使える丁寧な「ありがとう」4選
Thank you very much.
多くの人が知っているフレーズだと思いますが、Thank you に very much(とても)をつけて強調した表現です。
Thank you だけでも丁寧な言い方の部類なのですが、日本語と同じように英語も長いあいさつの方がより丁寧な印象になる傾向にあります。
Thank you so much
very のかわりに so(とても)を使ったバージョンです。
実は若干のニュアンスの違いがあり、Thank you so much は Thank you very much と比べてほんの少し女性的なやわらかいニュアンスになります。
でも別に男性が使ってもオネエだと思われるとかではないので、安心してください。

でも僕はあまり使わないかな。
Thank you for OO という表現を使いこなそう
「〇〇してくれてありがとう」という風に、相手の行動や行為など「ありがとう」の対象も含めてお礼を言いたい場合は、
Thank you for お礼の対象(名詞or動名詞)
という文のかたちになります。
for のあとは名詞か、動詞にingをつけて名詞化した動名詞のかたちになります。
- Thank you for coming.
「来てくれてありがとう」 - Thank you for having me.
「招待してくれてありがとう」 - Thank you for your time.
「お時間どうもありがとう」「忙しいところありがとう」 - Thank you for your kindness.
「ご親切にありがとう」
I can’t thank you enough
I can’t thank you =「あなたに感謝できない」に、enough =「十分に」という副詞がついていますね。
なので、十分に感謝することができない、つまり日本語でいうところの「いくら感謝しても感謝しきれません。」や「お礼の言葉もありません」と同じような意味になります。
使用頻度は低いですが、本当に感謝感激している気持ちを伝えることができる表現です。
I don't know what to say. I just can't thank you enough!
「なんと言ったら良いのか。お礼の言葉もありません!」
I appreciate it
appreciate とは 「ありがたく思う」という意味の動詞です。
他にも、「認識する」「価値が分かる」「評価する」といった色々な意味を持ちます。
appreciate と thank の違い
注意すべき点は、"I appreciate you." という風に、appreciate の目的語を「人」にはできない点です。
Thank が「人」に対する感謝に対して使う言葉であるのに対し、appreciate は「物や行動」などに対する感謝を表すときに使う言葉です。
× I appreciate you.
〇 I appreciate it.
また、I appreciate. という風に目的語を省略することもできないので注意です。
× I appreciate.
〇 I appreciate it.
I appreciate your kindness.
「あなたのご親切に感謝します。」
Thank you for your help. I really appreciate it.
「助けてくれてありがとうございます。本当に感謝します。」
インフォーマルな場面で使うカジュアルな「ありがとう」3選
Thanks
Thanks は Thank you の短縮バージョンで、インフォーマルな短い「ありがとう」です。
目上の人には使わない方がよいですが、友達はもちろん職場の同僚やカジュアルなお店の店員さんに対しても普通に使うフレンドリーな挨拶です。
丁寧な印象を与えたいなら thank you の方がよいですが、カジュアルでフレンドリーな印象を与えたいなら thanks を使いましょう。
Thanks a lot
インフォーマルな thanks でも a lot (たくさん)を付けることで感謝の伝わり具合がアップします。
カジュアルに、でもたくさんのありがとうを伝えたい時に thanks a lot を使いましょう。
Cheers
Cheers というお礼の言葉はイギリスやオーストラリアで良く使われるスラングです。
ちなみに Cheers には「乾杯!」という意味もあります。
Thanks や Thanks a lot よりもインフォーマルな砕けた印象ですが、使う人は結構います。
どちらかというと男性の方がこの言い方をよくします。
オージースラングの「ありがとう」2選
Thanks heaps!
heaps は「たくさん」や「とても」という意味のスラングで、a lot や very と同じです。
つまり Thanks heaps は Thanks a lot と同じ意味になります。
オーストラリア人はこの heaps を良く使います。
- Thanks heaps=「どうもありがとう」
- Heaps good = 「すごくいい」
- Heaps happy = 「すごく幸せ」
How are you today?
「今日の調子はどう?」
Yeah heaps good.
「かなりいいよ」
Ta!
初めてオーストラリアに来た人がよくびっくりするのがこの、Ta! (ター!)というお礼です。

なんか『ター!』とか言われたんだけど、何!?

「ありがとう」という意味なので怖がらなくて大丈夫です。
最強に短いお礼の言葉なのでもちろんインフォーマルでカジュアルな表現ですが、意外と老若男女問わず広く使われている「ありがとう」です。

僕は使わないけどね。人によります。
Ta はオーストラリア、ニュージーランド、イギリスで使われていますが、アメリカやカナダでは使われません。
短くて言いやすいので、赤ちゃん言葉の Thank you として赤ちゃんに教える場合もあります。

もっと詳しくはこちら。
オーストラリアで生活していると誰かに Ta! と言われることがあると思います。 読み方はそのまんま「タ!」とか「ター」という感じです。 実はこれ、「お礼」なんです。 今回はそんな謎すぎて使いどころに悩みそう …
いかがでしたか?日本語の「ありがとう」も色々なバリエーションがありますが、意外と英語にも様々な「ありがとう」の表現がありますね。
ちなみに「ありがとう」に色々な言い方があるように、ありがとうと言われた時の「どういたしまして」の返し方にも色々あります。

色々な「どういたしまして」についてもこの記事で紹介しているので、あわせて覚えよう。
マイケルです。Thank you と言われた時の返しは You’re welcome. (どういたしまして)が日本では一般的ですよね。 もちろん You’re welcome. で正しいのですが、実は他にも …