
「サマータイム制度」という言葉は誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
ヨーロッパ諸国や北米、そして僕の母国のオーストラリアでも州によって実施されています。

今回は日本人には馴染みのないサマータイム制度について詳しく説明したいと思います。
- サマータイム制度とは何のためにあるの?
- 英語でサマータイムは何というの?
- サマータイムにまつわる英語フレーズ紹介
- おまけ:オーストラリアでのサマータイム実施の実態
サマータイム制度とは何のためにあるの?
サマータイムは「夏になると日の出時刻が早くなるので時間を少し進めて明るい時間帯を有効活用しようね!」という政策です。
サマータイムが始まると、時計の針を1時間進めます。
例えばオーストラリアでは午前2時をまわるタイミングでサマータイムが始まりますが、始まった瞬間午前2時がいきなり午前3時になります。

サマータイムの変わり目に午前2時頃まで飲んでて帰ったら3時半でビビったことがあります。
時間を早くする(時計の針を進める)ことで夜暗くなる時間を遅くし、子供が暗くなる前に家に帰れたり、また社会人は仕事終わりに明るい時間を楽しむ機会が増えるので、経済効果につなげようというねらいがあります。
また、暗くなる時間が遅くなる分社内照明やエアコンなどの電力消費量が減るので、省エネ効果も期待できます。
そういうプラスな効果を狙って導入されるのがサマータイム制度です。
でも、実は「サマータイム」という言葉は英語圏ではあまり一般的な言葉ではありません。
(イギリスなどではサマータイムと言う場合もあります)
では、何と言うのでしょう?
サマータイムは英語で何という?
日本でよく言われる「サマータイム」は英語で daylight Saving time(デイライト・セービング)といいます。
(daylight savings time という風に saving に s を付ける場合もあります。)
日の光(daylight)をセーブする(saving)時間(time)という意味です。

「セーブされた明るい時間を有効に使おう!」という事だね。
daylight savings time の頭文字をとって DST と表現する場合もあります。
また、time を抜かして単に daylight saving でも通じます。

オーストラリア人の僕は daylight saving と言います
一方で日本のように「サマータイム」で通じる国もあります。
イギリスでは British summer time と呼ぶのが一般的です。
しかし
"summer time" という言葉自体は
It's summer time! Let's go to the beach!
「夏だ~!海に行こう!」
という風に、ただ単に夏の時期であることを表す場合が多いので使い方に注意も必要です。
- daylight saving(s) time
- daylight saving
- DST
- British summer time(イギリス)
サマータイムに関する英会話フレーズ
「今日からサマータイムだね 」「 今日でサマータイムが終わりだね」など、サマータイムについて話題にする時によく使われる英語表現について学びましょう。

「サマータイム」に当てはまる単語はその国での呼び方によって変えていこう
「今日からサマータイムだ 」
Today is the start of daylight saving.
または
Daylight saving starts today.
「今日でサマータイムが終わりだ。」
Today is the end of daylight saving.
または
Daylight saving ends today.
※あらかじめスケジュール化されている未来の予定は現在形で表すことができます。詳しくは現在形の記事を読んでみてね!
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Daylight saving is starting from tomorrow.
「サマータイムは明日からです。」
Daylight saving ended yesterday.
「サマータイムは昨日で終わりました。」
It's daylight saving time now.
「いまはサマータイム期間です。」
When does daylight saving time start?
「サマータイムはいつから始まる?」
おまけ:オーストラリアでのサマータイム制度
サマータイムが始まる・終わる時期は国や州によって異なります。
一般的にはサマータイムは3月から11月に実施されますが、オーストラリアは南半球なので、その逆の時期にサマータイムになります。

1年のうち半分はサマータイムです。
僕の出身地のシドニーのあるニューサウスウェールズ州では、サマータイムは基本的に10月の第1日曜からはじまり、4月の第1日曜で終了します。
シドニーと日本との時差は普段1時間ですが、サマータイム中は2時間になります。
また、州によってはサマータイムを実施していないところもあります。
サマータイムがある州
ニューサウスウェールズ州、首都特別地域、ビクトリア州、 南オーストラリア州、タスマニア州
サマータイムがない州
ノーザンテリトリー州、クイーンズランド州、 西オーストラリア州(試験的に実施していたが廃止)

色んな国の人と英語でサマータイムについて話し合ってみましょう!